合川小春

夏生まれです! うさぎと豆腐と本が好きです!

文豪の教育論を読むと面白いっていう話です

こんちは!

合川小春(文学部ではない)です!

 

 

突然ですが、皆さん、本読んでますか?

私は最近はあんまり読んでいません。

ちょっと前(1年くらい前)までは通学途中の電車の中で本を読んでいたのですが、最近はもっぱら音楽を聴きながら寝て過ごしています。

 

で、読む本もお堅いやつばっかなので、地味に本を読むことで体力が削られるんですよね……。

大学2年生になってからは毎朝毎晩、電車の中で寝ることで体力を温存しています。

そんな過ごし方をしています。

とはいえ、体力と引き換えにお堅~い文章でしか得られない栄養があるのも事実です。

 

 

 

以前、大学図書館三島由紀夫全集をポロポロポロリンって読んでいた時に、面白いものがあったのでコピーを取ってきていたのです。

f:id:AikawaKoharu:20240219224902j:image著作権的にダメポンかもしれないので、モザイク強めです。

 

いわゆる”文豪”と呼ばれる大先生の多くは、東大などの名門大学出身の人が多いですよね。

戦前の東大とかすごいエリートじゃないですか? しらんけど。

そんなすごく頭が良い、大先生の書いた教育論(的なもの)を読むと、意外と面白いって話です。

 

 

どの巻に収録されていたかはメモしていなかったので忘れちゃったのですが、『わが育児論』という文章です。

私が個人的に面白いな~~~と思った所だけを抜粋します!

 

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(前略)

 

・娘が生まれた時に、自分は父親の最低限の教育として、「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」”3つの言葉”を教えようと頑張った!

 

・「こんにちは」=おはよう、おやすみ、さようなら、などの日常の挨拶。

・「ありがとう」=人に何かをしてもらったとき、人に何かをもらったときに、必ず言うべき言葉。

・「ごめんなさい」=自分があやまちを犯した時に、素直に口をついて出るべき言葉。

 

この3つが大人になってもスラリと出ない人間は、社会不適合者である!!

子どもたちには口やかましく何回も言って聞かせているし、言わない時にはすぐに命令してでも言わせる。

 

・あと、子供たちには、大人の都合で遅寝をさせないようにする。

休日だろうが外出をしていようが、子どもがワガママを言おうが絶対時間通りに寝させます。

 

子供のつくウソは、卑劣な、人を陥れるような嘘を除いては、大目に見る。

子供のウソは子供の夢と結びついているからである。(原文ママ

 

・……自分の職業上、子どもに教えられる(技術)は言葉だけだと思う。

将来、人に感じの悪い印象を与えるような対応をしない人間にだけは育てたい!

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最初読んだときに、「あっそんな感じなのね!?」って思ったのを覚えています。

この文章が掲載されていたのが婦人雑誌だったからというのもあるかもしれませんが、親の躾・家庭での教育に関して、しっかり良いこと言ってるなと思いました。

 

 

三島由紀夫に限らずですが、)文豪はとんでもなく頭がいい人ばっかりなので、子供に勉強勉強って口酸っぱく言っているイメージがありました。

正直、こんだけ文化資本のある家庭なら、勉強勉強って言わなくても子供は自主的に勉強しそうな気もします。天神天神天神!

 

 

「”3つの言葉”が、大人になってもスラリと出てこない人間は社会不適合者!」って断言されているのって結構ドキッとします。

現代では「社会不適合者」=「社会にうまくなじめていない人」「社会の要求に応えられない」みたいな意味合いで使われる言葉ですが、本質的にはそういう感じなのかもしれません。

 

逆に言えば、「自分コミュ障なんで無理っす……」「自分は社不だ……ダメダメだ……」って思っている人は、この3つの言葉さえどうにか言えるようにすれば、社会不適合者ではなくなるのでは……!?

 

てか、言えてれば社不じゃなくないですか?

これらが最低限言えていれば、多少口下手とか、ちょっと時間通りに動けないとかって大した問題じゃなくないですか?

挨拶したり、素直にお礼や謝罪の言葉が口をついて出てくるようになれば、多少の事なら大目に見てくれそうな気もします。大目に見てくれ……許してくれ……。

 

 

他にも、「大人の都合や子供のワガママで遅寝をさせないように……」っていうのもなるほどな~と思います。

成長期の子供に睡眠は大事ですね。キッズは寝ろ!!!!

ウソについては、身近に子供がいないのでちょっと何とも言えません……。

 

 

令和の世には教育本は数多あるけれど、どの本も根っこの原理は同じことを言っているんじゃなかろうかと思いました。

お受験がどうとか、「○○学校じゃないとうちの子じゃないザマス」とかなんやかんやあると思いますが、学歴なんぞよりも健やかな人間形成の方がよっぽど重要だし、そのためには各家庭での何を主軸において教育・躾を行っていくかを明確にすることが大事と考えました。

子どもたちよ健やかに育て……健やかに……伸びやかに……

 

 

最後に。

今回抜粋はしなかったのですが、三島が娘さんに「あそばせ言葉」を使わせようとして頑張るのですが、「今どき『あそばせ』なんておかしいわよ」って躱されちゃうのが地味にオモロいです。

私は積極的に使っていこうと思います。

 

それでは、おやすみあそばせ~!!