合川小春

夏生まれです! うさぎと豆腐と本が好きです!

愛憎の物語、されど美しい人間賛歌【ノートル=ダム・ド・パリ/ユゴー】

明日11月24日の金曜ロードショーは『ノートルダムの鐘』です!!!!

夜9時からです!!!!

 

絶対観て!!!!!

 

お願いお願いお願いお願いお願いお願い!!!!!!!!

 

 

 

失敬、取り乱しました。

はやる気持ちを抑えられずすみません。

こんにちは、合川です。

 

 

冒頭に散々駄々をこねましたが、今週の金曜ロードショーディズニー版『ノートルダムの鐘』です。

この作品は私が大好きな作品です。

私の好きな作品トップ3には確実に入ります。

ディズニー映画も劇団四季のミュージカルも観たし、原作小説も読みました(解説書付きで)。

 

 

事の発端は中学3年生時分。

修学旅行での劇団四季のミュージカル観劇がきっかけです。

私の学校が観る作品は、王道の『ライオンキング』でも『アラジン』でもなく、『ノートルダムの鐘』という作品でした。

 

修学旅行の詳細な日程が提示されたとき、当時の私は「なんだァ……? 聞いた事ねえ名だな……?」と思っていました。

そう思ったのは私だけではありません。学年全員が「知らんなァ……」と思ったことでしょう。

悲しいかな、私の学年にはヤンキーが多かったです。

 

 

そんな私たちの気持ちをくんでか、先生方が事前学習としてディズニー版『ノートルダムの鐘』のDVDを見せてくださりました。

 

 

結果。合川、めっちゃハマった。

 

その状態でミュージカルを観劇したもんだからもう虜

開幕10分でガッツガッツと号泣。

ミュージカル版の結末に衝撃を受け、会場を出た後も放心状態。

他の中学校についていって危うく迷子になりかけました。

すぐ我に返れてよかったです。

 

 

帰宅後もその勢いのまま、原作小説や解説書を買い読みまくる日々……。

高校でも何かの課題で取り上げて書いた覚えがあります。

この作品は、いわば私の中学高校時代の思い出、青春と言っても過言ではないわけです。

 

 

さて、そんな思い出深い作品ですら紹介にも熱が入るってものよ。

前置きが長くなりましたが、紹介に移りたいと思います。

 

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ノートル=ダム・ド・パリ』 ユゴー / 辻昶・松下和則(訳)

岩波文庫

 

以下、私が好きな所だけのあらすじです。

なぜなら超絶長い上、話があっちこっちに行って大変だからです。

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時は1482年のパリ。

パリの人々の暮らしには、いつもノートルダム大聖堂の鐘の音がありました。

大聖堂の鐘の音は、時には轟くように、時には囁くように鳴り響き、人々の心のよりどころとなっていました。

 

さて、そんなノートルダム大聖堂にはある”噂”がありました。

――ノートルダム大聖堂には怪物が住んでいる。

その怪物があの鐘を鳴らしているのだ――

 

――と。

 

 

 

 

なぜそのような噂が立つようになったのか。

時は20年前に遡ります。

 

 

パリ郊外に、フロローとジャンという兄弟がいました。

兄・フロローはそれはそれは真面目な性格で、両親からの希望通り聖職者の道へ歩み、順調に昇格していきます。

 

しかしフロローが19歳の時、両親が亡くなったため、幼い弟・ジャンの面倒は彼が見なければなりませんでした。

弟を里子に出し、自分は聖職者の勉強もしながらも、弟に惜しみなく愛情を注ぎ、大学進学のための援助も行いました。

 

しかし当の本人・ジャンはというと、根っからの怠けもの。

兄の援助もなんのその、放蕩三昧の生活を送り、挙句の果てにはジプシーの女と出奔してしまいます。

 

 

 

一方そのころ、フロローは大聖堂に「赤ちゃんポスト」的なものを設置し、棄てられる子どもを拾い上げて育てていました。

ある日、そこには障害を負った醜い赤子が捨てられていました。

――左目の上にいぼがあり、頭は両肩のあいだに埋まり、背骨は弓なりに曲がり、胸骨はひどく飛び出し、脚はよじれている。(P.297)

 

社会から見捨てられ、誰からも忌み嫌われるような赤子に、自分が亡き後のジャンの姿を重ねたのか、フロローはこの赤子を引き取り育てることにします。

 

この子供の名前は「カジモド」

――この名前には2つの意味がありました

ひとつは拾われた日の「白衣の主日」にちなんだもの

そしてもう一つは「『ほぼ』人間の形をした生き物」という意味でした

 

 

 

 

20年の時が経ちました。

 

この赤子はスクスク育ち、今や大聖堂の鐘付きとして毎日働いています。

カジモドは20年間大聖堂に幽閉されており、外の世界への憧れを募らせる一方、己の醜さゆえに自分を虐げる外の世界に怯え続けていました。

 

フロローの言いつけを破って参加したお祭りで、美しいジプシーの娘・エスメラルダと出会うまでは――

 

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上下巻ある作品だから当然ちゃ当然なんだけどさ。長ぇ。

ここからさらに、若く逞しい青年・フェビュス隊長が出てきたり、胡散臭い悪党・クロパンや、ジプシーに幼い娘をさらわれてからというものの、ジプシーを憎む女性・おこもりさんが出てきたりと、もうてんやわんや。

 

助けて~~~~~~~!!!!

 

 

描きました。


個人的にジャンとエスメラルダのイメージはドンピシャです。

ジャンは「兄さ~ん 元気~~??」とか呑気に言ってそう。

個人的な恨み*から、モテる男・フェビュスはケツアゴにしました。

(あんま目立ってないけど)

 

*私がモテないこと

 

 

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とにかく自分の好きな所だけを書きました!

 

 

 

話の面白いところや見どころはまだまだたくさんあるのですが、それを語るとマジで夜が明けます。

 

愛ってなんだ? 

憎しみってなんだ?

美醜ってなんだ?

人間ってなんだ?

 

色々とぐるぐる考えてしまいますね。

 

 

 

私がミュージカルで一番印象的だったシーンは、カジモドが登場する場面です。

舞台の冒頭、カジモド役の俳優さんが普通の青年として舞台奥から出てきて、

 

――答えてほしい謎がある 人間と怪物

どこに違いがあるのだろう?――

 

そう歌いながら顔に墨?のようなメイクを施し、髪をくしゃくしゃにし、体を曲げ、怪物・カジモドに変身するシーン。

ゾクゾクした……。

 

何が人間を人間にして、何が怪物を怪物にするのか。

何かと物騒な現代において、「人間じゃない」「おかしい」というようなきつい言葉が使われがちな今日この頃。

普通の人間の皮をかぶっていたとて、中に何が入っているかは分かりませんね。

色々と考えされられるところがあります。

 

 

 

大まかな話の展開は同じものの、ミュージカル版とディズニー映画版では詳細や結末が大きく違います!!!

 

ディズニー版は勧善懲悪のハッピーエンド(トゥルーエンド)、

ミュージカル版(原作版)美しくもグロテスクなビターエンド

 

みたいな感じです。

どちらのバージョンも、醜さゆえに虐げられながらも、真っ直ぐな心を持ったカジモドの姿に心打たれること間違いなしです。

 

 

機会があれば原作小説のほうも、ぜひ読んでみてくださいね。

 

いつもの2倍の長さの読書記録を、ここまで読んでくださりありがとうございました。

ごくろう!

 

 

 

最後に一つ良いですか?

 

 

 

 

明日11月24日の金曜ロードショーは『ノートルダムの鐘』です!!!!

夜9時からです!!!!

 

 

絶対観て!!!!!

 

お願いお願いお願いお願いお願いお願い!!!!!!!!

 

 

 

 

劇団四季も観に行って!!!!!

 

今やってないけど!!!!

 

またいつか再演したら絶対観に行って!!!!!

 

お願いお願いお願いお願いお願いお願い!!!!!!!!

 

 

 

 

ウワーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!

 

 

 

 

(おわり)